A Woman with Purpose: Alexandra Wilkis Wilson

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女性がものすごい勢いで起業家の仲間入りをしています。女性をオーナーとする企業はますます増えており、女性の投資家や女性が率いる新興企業を目にする機会も増えています。その代表例がアレクサンドラ・ウィルキス・ウィルソンです。次々と事業を起こしてきた投資家で、アクリスのWoman With Purpose(目的を持つ女性)を体現する1人です。

彼女は、投資銀行での仕事を辞めてビジネススクールに通ったあと、2007年にギルト・グループを共同設立し、フラッシュセールを行うショッピングサイトで、オンラインでのラグジュアリー製品の販売方法を変えてしまいます。その後、10億ドルの評価をもらいながらもその会社を退職し、アプリを通じてオンデマンドで美容サービスを提供するGlamSquadを共同設立しました。

しかし、彼女は現在の栄光に満足するタイプではありません。次々と会社を興してきた彼女は、またもやその起業家精神を発揮し、新たな冒険に踏み出しました。今度は、他の起業家がその夢を追いかけ、どんな困難にも負けずに自分のビジネスを構築できるよう支援する成長資本ファンドです。

人と違う考え方をして、新たな方法で行動を起こし、目的を持って人生を生きるアクリスウーマンに、ウィルキス・ウィルソンほどふさわしい人物はいないでしょう。

 

あなたは革新的な製品を生み出し、キャリアを重ねてこられましたが、今はどんなプロジェクトに取り組んでいるのですか?

私はこれまで、消費者とテクノロジーが交わるところで事業を興して経営し、自分のキャリアを築いてきました。今、力を入れているのは、そうした会社に投資することです。そして、ビジネスパートナーのリサ・マイヤーズとともに、新しい成長資本ファンドClerisyの立ち上げに取り組んできました。私たちは、消費者(コンシューマー)であると同時に、商品と市場の接点を見つけた「テックシューマー」企業に投資しています。彼らは成長傾向にあり、急速に規模を拡大するための資金を必要としているんです。

 

仕事を通じて学んだ、いちばん大きな教訓は何ですか?それはどのようなきっかけで学ばれましたか?

反対意見の人の話を聞くことに価値がある、ということです。ギルトがこれほど急速に成長した理由の1つは、ギルトが大がかりで大胆な賭けに出たことで、それに類するものは当時アメリカになかった点です。ギルトの共同創設者であるアレクシス・メイバンクと私は、ギルトを設立した当初の、それに反対した数多くの人の声に感謝しています。事業を立ち上げようとするとき、それがうまくいかない理由を並べて反対する人に出会うのは避けられません。決断でも、計画でも、提案でも、最高のものに辿り着くには、実際のところ反対者からの疑いの声が重要です。そのおかげで、あらゆる角度から、あらゆる反対の視点をよく検討してから一歩を踏み出せますから。厳しい意見は間違いなく、可能なかぎり最良の計画に辿り着くのに役立ちます。ギルトの場合、私たちのアイデアに対する否定的な反応のおかげで、未来のブランドパートナーや潜在投資家とのミーティングに備えることができました。そして、そのおかげで、私たちはより優れたセールスウーマンになれたのです。

 

50社を超えるスタートアップ企業への投資家、またアドバイザーとして、あなたの関心を引きつけ、投資を決断させる決め手は何ですか?

まず、その企業が解決しようとしている問題も含めて、その企業のことをしっかり知る必要があります。また、私がその会社やチームに価値を付与できるものでなければなりません。私個人がその会社の役に立てない場合や、その創設者が私のアドバイスに聞く耳をもたない場合は、私の時間はよそで費やしたほうがいいでしょう。最後に、私が、創設者チームの潜在能力とリーダーシップを信頼できるか否かです。

 

あなたは、非営利団体についても数多く役員に名を連ねていますよね。そうした非営利団体の、どのような理念に共感されたのですか?

私は教育こそ、人が成功するカギだと信じているので、自分の母校や出身大学、また子どもの学校などの取り組みに深く関わってきました。

 

他の起業家の女性にアドバイスするとしたら、どんなことでしょう?

人脈を築き、それを維持するように、ということです。人が成功できるかできないかは、あなたの周りにいて、あなたを応援してくれる人にかかっています。恥ずかしがらずに、自分の欲しいもの、自分に必要なものをがむしゃらに追い求めてください。いつも言っているのです。「こちらから求めなければ、得られませんよ」と。

 

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