A Vivid Tribute

羽のように軽く、浮遊する形、表現力豊かな筆跡、詩的な色彩。ある時は花開くように、またある時は幾何学的に。これらのパターンは繊細でありながら、今なお現代的です。

上野リチ コレクターズ スカーフコレクションは、ウィーン・モダニズムの傑出したアーティスト、上野リチ・リックスの無限のデザイン、”ファンタジー”の世界観を讃えるものです。

Finesse in Every Detail

アクリス2024年春夏コレクションのインスピレーションとなった、上野リチの作品の数々。彼女が紡ぎ出す独特で詩的な“ファンタジー”の世界観に、クリエイティブ ディレクターであるアルベルトが深く心を動かされたのがきっかけでした。そんな彼女の作品を、アクリスが誇るフォトプリントを駆使して緻密で美しいスカーフに再現しました。

イタリア製のカシミヤで紡がれ、イタリアで彼女のパターンを再解釈してプリントしています。

Credits:
Design for WW fabric Silberblatt [Silver Dollars], 1927. Graphite pencil, ink, gouache on paper.

全7種類
価格:138,600円(税込)
サイズ:65cm×200cm
素材:カシミヤ100%

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上野リチ・リックス

上野リチ(1893-1967)は、ウィーン工房を代表するアーティストの一人であり、ウィーン工房のテキスタイルや工芸デザインに大きな影響を与えました。その後、日本人建築家と結婚し移り住んだ京都では、建築事務所やデザイン研究所を創設し、さらには教育者としても活躍。個人の想像力を重視する“ファンタジー”の概念を確立しました。

2023年にはアクリスの後援により、ウィーン工房の女性メンバーとして初の個展がオーストリア応用美術博物館(MAK)にて開催されました。優雅さと温かさ、そしてどこか懐かしさを感じさせる作品は、時代を越えて今日も人々に感動を与え続けています。

上野リチ コレクターズスカーフコレクションは、彼女へのオマージュであると同時に、芸術と社会における女性の役割を再定義したウィーン・モダニズムの精神を称えるものです。この運動によって、芸術や社会における女性の役割が再定義されることになったからです。本コレクションに収められた一枚一枚のスカーフには、当時の独立心旺盛で、ウィットに富み、輝きに満ちた女性アーティストたちへの賛辞が込められています。

Credits:
Design for an embroidered cushion with flower pattern, 1928/29. Watercolor, gouache on paper.

The Collector's Scarves

2000年代初頭、クリエイティブ ディレクターのアルベルト・クリームラーはプリント生地における新しいデジタル写真技術の興味深い領域を探求し始めました。以来、アルベルトは常に著名なアーティストや写真家、建築家の創意あふれる作品からインスピレーションを得て、フォトプリントのスカーフや洋服などで表現しています。それらは、コレクターズアイテムとして、女性たちの心を捉え、長年にわたり愛され続けています。