Duality

「影と光。シンプルとレイヤー。わたしたちが何者であるかのプロテクションvsプロジェクション。そしてアナログのフォトグラムとデジタルの世界。

私たちのフィナーレのための光。そう、そこにはいつも光があるのです。」

クリエイティブ ディレクター アルベルト・クリームラー

Collection

服は単に女性が着るためものではなく、女性そのものです。

憧れ、愛、強さ、官能性、二面性、そのすべてを「Duality(二元性)」をテーマに、レディ・トゥ・ウェアで表現しました。

ジレにもボレロにも変身するコート、スカートのようなパンツ、動きを妨げないブラウス、チューブドレス、立体的なブレザー、テーパードパンツなどがランウェイに登場。

ジャケットやニットの上からケープを羽織り、シンプルなドレスを個性的に見せるなど、女性の多面的な人生、気分、ニーズ、活動の変化に合わせてアレンジができるルックがラインアップしました。

そして、雲のように柔らかいフェルトのような肌触りのニット、極上の手触りのブークレ加工されたカシミヤ、実用的なコットンギャバジン素材、包み込むようなシアリング。異なる素材がコントラストを生みだします。

曲線を描くコルセットの優雅さ、ラッカー仕上げのレザーやレース、羽のように軽いオーガンジー素材などのディテールにもご注目ください。

カラーパレットは、ブラック、モカ、ケールグリーン、ディープパープル。時折、明るく、官能的で温かい、アンバー、マゼンタ、ペリドット、ピュアエクリュのトーンが現れメランコリックな世界に光を放ちます。

Photogram Prints

アルベルトは語ります。

「アート・バーゼルでカタリン・ディアーのフォトグラムを発見しました。そこには隠れた美しさが光に現れていました。2000年代初頭にアクリスが開発した布地へのデジタルフォトプリント技術と、アナログの芸術作品であるフォトグラム作品が、わたしのなかで共鳴した瞬間でした。」

インスピレーションはスイスの写真家、カタリン・ディアーのフォトグラム作品から。フォトグラムはカメラもネガも使用せず作られるアナログ画像です。印画紙の上に物体を置き、光を当てることで、物体はその外形を超えて捉えられます。表面、物体、次元の空間を探求した彼女の作品から一見しただけではわからない繊細さと豊かさに気づかされるでしょう。