ファッション業界におけるインクルージョンの向上に努めるモデルで活動家のテディ・クインリヴァン。アクリス2020年春夏コレクションのランウェイにも登場しました。
アクリスは、モデルで活動家のテディ・クインリヴァンを、2020年春夏コレクションの顔として迎えました。テディは17歳でモデルエージェンシーと契約し、キャリアをスタートさせました。高校卒業後は、出身地であるボストンからパリに移り、モデルとして世界を飛び回りながら、有名ブランドのランウェイや雑誌の表紙に登場し、脚光を浴びています。
2017年のニューヨーク・コレクションの直前、テディはトランスジェンダーであることを公表し、メディアを大きく賑わせました。ありのままの自分を伝えるためにジェンダーの公表に踏み切ったとき、今後のキャリアや人間関係、これからの人生に悪影響が出ることも覚悟したと、テディはTED Talksの中で語っています。
この告白以降、テディはトランスジェンダーを公言しながらも数多くのハイファッションブランドの顔に起用された最初のモデルの一人として、その立場を利用しながらトランスジェンダーの問題と権利に光を当て、ファッション業界におけるインクルージョンの向上に取り組んでいます。
目的を持って人生を送ることの意味を示す“アクリス・ウーマン”の素晴らしいロール・モデルとなったテディ。彼女にとって“目的を持つ女性”とは何か、語ってくれました。
“Women with Purpose - 目的を持つ女性”とは、あなたにとって何を意味しますか?
どのような意味にも取れると思います。高校教師、活動家、CEO、アーティスト、母親など、世界をより良い場所にしようと夢を追いかける女性、そして若い世代を育て、教育する女性です!彼女たちは皆、“Women with Purpose”です!
あなたが最も尊敬している女性とその理由を教えてください。
私が最も尊敬する女性は、もちろん私の母です。とても強くて、賢く、とても献身的な女性です。トランスジェンダーの娘を育てるのは容易なことではなかったはずです。ましてひとり親ならなおさらです。母自身のことや母の子育てに関して、意見を言う人は少なくありませんでした。しかし、母はそのような批判的な意見に屈することなく、私がありのままの自分でいられること、そしてそんな私をサポートすることが私の成長にとって一番だと考えてくれたのです。
母は信じられないほど強くて献身的な女性です。そして、私を同じように育ててくれました。あなたならなりたい自分になれる、世界を変えられる、と母はいつも私に言っていました。母だけはいつも味方で、私を励まし、信じてくれました。私が一番苦しかったときもいつも私の側にいて、すべての瞬間に感謝し、小さなことの中にも美しさを見つけなさいと支えてくれました。その暗闇から抜け出して、光を見出すことを教えてくれたのです。母は愛にあふれ、果敢で強いアイコニックな女性です。そして、私が最も尊敬する女性です。
あなたのフォロワーやファンの多くは、あなたをロールモデルとして尊敬しています。彼女たちの励みになるような座右の銘があれば教えてください。
「If you don’t stand for something... You’ll fall for anything(何かのために闘わなければ、何かに屈してしまうだろう)」