Albert Kriemler x Martha Jungwirth Akris Spring 2027

Emotion Given Form
探求する自由、遊ぶ本能、手から生まれる表現。 

絵に刻まれた感情と経験を服へと受け継ぎ、色彩と筆致、そして直感が身体の上でかたちとなるコレクション。

ルック /

Runway

The Audacity of Color

「初めてマーサの色彩を目にしたとき、その大胆さに心を奪われました。 赤、ピンク、ヴァイオレット。 マーサ自身が『Gefühlsfarben(感情の色)』と呼ぶ色彩です。 目で見るだけでなく、心で感じる色」 

と、クリエイティブ ディレクターのアルベルト・クリームラーは語ります。 

2027年春、アルベルトはオーストリアの画家、マーサ・ユングヴィルトとコラボレーション。彼女独自の色彩構成を、カットと生地へと落とし込みました。 鮮やかな赤に、モーヴ、イエロー、ミントが重なります。

Inspiration

「私のアートは、地震計のような日記です」とマーサ・ユングヴィルトは語ります。その言葉は、アルベルトの心に深く響きました。

彼女の絵画は、感情や記憶、経験を、その痕跡を通して記録します。目には見えないこともあるものに、かたちを与えていくのです。アルベルトにとって、ファッションにも同じような力があります。身体にまとうことで、服は内側にあるものに存在を与えます。

このコレクションでは、服をまとうことをひとつの直感的な行為として捉えています。本能、習慣、記憶、そして幻想によってかたちづくられるもの。服は、着る人の人生の一部となっていきます。

それは、感情に、かたちを与えること。

ルック /

A Painter Led by Instinct

マーサ・ユングヴィルト(1940年生まれ)は、ウィーンを拠点に活動しています。60年以上にわたり、抽象と具象の間を行き来しながら、直感的で身体的な表現を通して、感情や記憶を作品に刻んできました。 

主に紙を使い、あえて何も描かない広い余白を残しながら、線や色のにじみ、身体の動きから生まれるさまざまな痕跡を画面に重ねていきます。偶然と意図が交差するなかで生まれる、自由で感覚的な表現が、ユングヴィルトの作品の大きな魅力です。 

ルック /

The force of chance, the trace of the hand

探求する自由は、布の中に織り込まれています。
アクリスのアトリエで生み出された、手作業で施したリボンは、筆致の衝動に沿うように描かれています。一方、裏側を表にしたジャカードは、ほつれた糸や開かれた構造を露わにします。

ユングヴィルトの作品と同じように、そこには「つくる」という行為の痕跡が残ります。手が持つ知性と、自然に生まれる動き。実験することこそが、ものづくりの根底にあるということを思い起こさせます。